
彼氏に性欲がないと感じる日が続くと、 「私のこと、好きじゃなくなったのかな?」と不安になりませんか?
「責めたいわけじゃない。けれど、寂しさと不安に押しつぶされそうな感じがする」
彼氏や、長く一緒にいる夫に性欲がないとき、原因はあなたの魅力ではないことがほとんどです。
ただ、それを頭でわかっていても、心が追いつかない時間は必要です。
この記事では、背景の整理、自分の現在地の見方、関係を壊さない整え方、焦らなくていい理由までを、編集部の経験も交えてやさしくまとめます。
彼氏に性欲がないのは、あなたの魅力の問題ではないことがほとんどです。
原因は彼の心身の状態や、関係の変化の中にあります。すぐに答えを出さなくても大丈夫です。
- 「私のせい?」は手放してよい。背景の多くは彼の側にあります
- 付き合いたて・長期化・結婚視野で、向き合い方は変わります
- 整え方はいくつもあり、行動しない選択も認められます
もくじ
彼氏に性欲がないのは、あなたが悪いわけじゃない
彼氏に性欲がないと感じたとき、最初に向かいやすいのは「私のせいかも」という方向です。
ここでは、その思考から少し距離をとって、自分の現在地を見るための整理を3つに分けてお伝えします。
「私のせい?」と感じてしまうときの心の動き
彼氏に性欲がないと感じる時間が続くと、「魅力がないのかも」「飽きられたのかも」と、原因を自分の内側に探してしまうことがあります。
これは、相手の状態が見えないぶん、説明のつく理由を自分の中に作ろうとする心の働きでもあります。
「私が変われば戻るかもしれない」と思えれば、少なくとも動きようがあるからです。
ただ、自分の魅力に原因を置く考え方は、頑張れば頑張るほど苦しくなりやすい構造を持っています。
彼の性欲は、彼の体や生活、価値観の中で動いているもので、こちらが鏡のように映し出しているわけではありません。
「私のせい?」という問いは、無理に手放さなくて大丈夫です。
持ち続けたまま、この記事を読み進めても、ここでは何も間違っていません。
自分の現在地を3パターンで見てみる

彼氏に性欲がない、と一言で言っても、関係の段階によって意味合いが変わります。自分がいまどのパターンに近いかを見ておくと、向き合い方の選択肢が見えやすくなります。
| パターン | 関係の段階 | 感じやすい不安 |
|---|---|---|
| 付き合いたて | 交際半年以内 | 好かれていないのではないか |
| 長期化 | 1〜数年の交際・同棲 | 飽きられたのではないか |
| 結婚視野 | 結婚を意識・婚約・既婚 | このまま続くのではないか |
どのパターンでも、不安の根っこには「自分は大切にされているのか」という確認したい気持ちがあります。けれど、確認の仕方も、整え方も、段階によって変わります。
このあとの章では、それぞれの段階に共通する背景と、段階ごとに違ってくる向き合い方を分けて見ていきます。
いま行動しないという選択も、ちゃんとある
話し合うべきか、距離をとるべきか、自分が変わるべきか──。
頭の中にたくさんの疑問があるのではないでしょうか。
関係の話し合いには、自分側のコンディションも必要です。仕事で疲れているとき、生理前で気持ちが不安定なとき、彼が忙しそうなとき──こうした時期に無理に切り出すと、伝えたいことよりも、感情の波だけが残ってしまうことがあります。
すぐに何かを決めなくて大丈夫です。この記事を読み終えた今日、明日にかけて何もしなくても、関係が悪くなるわけではありません。整理する時間を、まず自分に渡してあげてください。
ここまで読んできて、心がざわついたり、寂しさが言葉にならなかったりしても、それはあなたのせいではありません。次の章では、彼の側にある背景を整理していきますが、感情のままページを進めていただいて大丈夫です。
彼氏の性欲がない背景にある5つのこと

男性側の性欲には、本人にもうまくコントロールできない背景がいくつもあります。
ここでは、彼氏に性欲がないと感じるときに知っておきたい5つの背景を、ひとつずつ整理していきます。
心身の疲労とストレス
もっとも多く見られるのが、仕事や生活の中で蓄積した疲労とストレスです。
性欲は、心と体の余裕の上に成り立つ感覚です。睡眠が足りない、責任の重い時期が続いている、人間関係でエネルギーを使い切っている──こうした状態では、性的な欲求そのものが後ろに引っ込みます。
特に30代以降は、立場の変化や家庭・経済的な責任が増えやすく、本人も気づかないうちに余白が減っていることがあります。「最近どうしたんだろう」と聞かれて、彼自身がうまく答えられないのは、無関心ではなく、自分の状態を言語化する余力もないからかもしれません。
ホルモンバランスと加齢の影響
男性ホルモン(テストステロン)は、20代をピークに、年齢とともに少しずつ変化します。30代後半から40代にかけて、性欲・気力・集中力が以前と違うと感じる男性も少なくありません。
医療の領域では、男性更年期障害(LOH症候群)という言葉で語られることもあります。気分の落ち込みや疲労感とセットで性欲が下がる場合、年齢のせいだけでは説明しきれないこともあるため、本人が気にしているようなら、泌尿器科やメンズヘルス外来への相談も選択肢に入ります。
ここはあなたから「病院に行って」と切り出しにくい領域でもあります。情報として知っておくだけでも、彼の変化を自分のせいに結びつけない助けになります。
関係が「家族化」している
長く一緒にいるカップルや夫婦では、お互いが「安心して帰れる場所」になっていくぶん、性的な緊張感は自然と落ち着いていきます。
これは関係が悪くなったサインではなく、関係の段階が変わったサインに近いものです。「もうただの家族みたいだよね」という感覚は、信頼が深まった証でもあり、同時に、性の温度が下がりやすい時期でもあります。
ただ、「家族化」を本人が悪いことだと思っていない場合、放っておくと数年単位でそのまま固定してしまうこともあります。整え方は後の章で触れますが、ここではまず、これは2人の関係の自然な変化のひとつだと受け止めておいてください。
心理的な背景(プレッシャーや過去の経験)
意外と見えにくいのが、彼自身が抱えている心理的な負担です。
過去に「うまくできなかった」「途中で集中が切れた」といった経験があると、それが次に向かう前のブレーキになります。本人としては「またそうなったらどうしよう」という不安が先に立ち、結果として誘いそのものを避けてしまうことがあります。
心因性ED(勃起不全)と呼ばれる状態に近づくこともありますが、本人にとっては病気の名前で語られる前に、「責められたくない」「がっかりされたくない」という感情のほうが先に動いています。彼が黙りこむとき、無関心ではなく、自分の問題として抱え込んでいる可能性も覚えておきたいところです。
もともとの気質
最後に、生まれ持った気質として、性欲そのものが他の人より低い人もいます。
恋愛感情はあるけれど、性的な欲求はあまり持たない。あるいは、相手を性的に見ること自体に強い関心がない。こうした感覚はアセクシャル(Aセクシュアル)と呼ばれることもあり、近年は少しずつ言葉として知られるようになってきました。
気質は治すものでも変わるものでもありません。
彼がもともとそういう人だった場合、性欲の有無を関係の温度として読み替えると、お互いに苦しくなります。スキンシップや言葉、時間の共有といった、性以外の親密さの形を一緒に探していく方向が現実的です。
彼氏に性欲がない時の、関係を壊さない整え方
整え方は、対話・距離調整・第三者の力を借りることなど、いくつもあります。
ここでは関係を壊さずに進めやすい3つの方向を、ひとつずつ見ていきます。
性の話を「タブー」にしない伝え方
性についての話題は、お互いが避けやすい領域です。けれど、避け続けると、不安が積もって別の形で関係に出てきます。
伝えるときに意識したいのは、責めない構造で話を始めることです。具体的には、次の3つが効きやすいです。
- 主語を「私」にする(あなたは〜ではなく、私は最近〜)
- 過去形で切り出す(寂しいではなく、ちょっと寂しく感じる日があった)
- 前置きを入れる(責めたいわけじゃないんだけど、と先に置く)
「あなたが手を出してくれない」と「私は最近少し寂しいと感じている」では、彼が受け取るプレッシャーがまったく変わります。前者は問題の所在を彼に置く構造、後者は自分の感覚を共有する構造です。
責めたいわけじゃないのに、責めてるように聞こえてしまう──そう感じたことがある方は、伝え方の構造を一度変えてみる価値があります。
- 失敗:思いきって切り出した日、彼はソファで黙ったきり、何も言わずにスマホを見ていました。私のほうが感情的になって、その日は何も解決しないまま終わりました。
- 修正:半年くらい、その話題を一度横に置きました。そのあいだ、自分の話だけする日を意識的に作りました。仕事のこと、最近気になっていること、性とは関係ない話を、ただ並べて話す時間です。
- 学び:1回の話し合いで結論を出そうとしないこと。「いつか話せる関係」のほうを先に整えるほうが、結果的に性の話にもたどり着きやすかったです。
彼氏に性欲がないと感じる関係でも、性以外の会話が続く土台があれば、性の話はその上に乗せられます。順番が逆だと、土台ごと崩れてしまいやすい、というのが実感です。
参考までに、彼との接し方をもう少し別の角度から見直したい方には、こちらの記事も参考になります。 彼氏のオナニーをどう受け止めるか考えてみる言葉の前にできるスキンシップの調整
会話で切り出すのが難しい時期は、言葉の手前にあるスキンシップから整えるほうが進みやすいことがあります。
ここで言うスキンシップは、性的な接触ではありません。手をつなぐ、肩に寄りかかる、おやすみのときに少し長めにハグをする──こうした、性に向かわない触れ合いです。
性的なサインだけが先に動くと、彼にとっては「期待に応えなければ」というプレッシャーが先に来ます。逆に、性と切り離されたスキンシップが日常にある関係では、お互いの体温が近いまま、性の話題にも辿り着きやすくなります。
すぐに性に戻そうとせず、まず「触れていい関係」を取り戻す。順番として、こちらのほうが急がば回れになります。
スキンシップそのものや、自分の感覚を見直してみたい方には、こちらの記事もあわせて参考になります。 彼氏に見せるセルフタッチの考え方第三者の力を借りるという選択肢
2人だけで整えようとすると、どうしても感情の渦に巻き込まれてしまう時期があります。そのときに思い出してほしいのが、第三者の力を借りる選択肢です。
具体的には、次のような選び方があります。
| 相談先 | 向いている状況 |
|---|---|
| カップルカウンセリング | 2人で話してみたいが、間に入る人が欲しい |
| 個人カウンセリング | まず自分の気持ちを整理したい |
| 泌尿器科・メンズヘルス外来 | 彼の側に体の不調が考えられる |
| 婦人科 | 自分の心身の整え方を相談したい |
第三者に話すことは、関係の問題を外に持ち出すことではなく、2人では見えにくい角度から関係を見てもらうことです。「自分たちで解決すべき」と思い込むほど、選択肢は狭くなります。
彼にすすめにくいときは、まず自分が個人カウンセリングを使ってみる、というのも十分な一歩です。
彼氏に性欲がない状態に、焦らなくていい理由
性の不一致は、関係の中の価値観の違いのひとつです。
ここでは、すぐに答えを出さなくていい理由と、長期戦で考えるための視点を整理します。
すぐに答えを出さなくていい3つの理由
彼氏に性欲がないと感じる状況は、「今すぐ動かないと取り返しがつかない」ものではありません。
むしろ、焦って動くほど、関係はこじれやすくなります。
理由は3つあります。
- 感情の整理に時間がかかる(自分の本音が見える前に話し合うと、感情だけが残る)
- 彼の背景は時間で変わる(ストレス・体調・働き方は数か月単位で変化する)
- 性は関係の一部にすぎない(性以外の信頼が育っていれば、関係そのものは続く)
「答えを出さなければ」と思うほど、関係の評価が性の有無だけに引き寄せられてしまいます。性は大事な要素ですが、関係の全部ではありません。
何もしない日が続いても、関係が悪くなるわけではない。この感覚を持てるかどうかで、心の余裕の残り方がだいぶ変わります。
「整え方はいくつもある」と思える視点

性の問題に「正解」を求めると、選択肢が極端に狭く見えます。話し合うか、別れるか、我慢するか──の3択になりがちです。
実際には、もっと細かい整え方が並列で存在しています。
- 会話(性以外の話題を増やす・話し合いの場を作る)
- 距離(物理的・時間的に少し離れる時期を作る)
- 第三者(カウンセリング・医療機関・信頼できる相談相手)
- 自分のケア(自分の心身を整える時間を持つ)
- 時間(数か月〜数年単位で関係の変化を見る)
このうちのどれかひとつを選ぶ必要はありません。同時に複数を、自分のペースで進めてかまいません。
夫婦の数だけ、関係の数だけ正解があります。誰かと同じ整え方をする必要はないし、整え方が定まらない時期があっても、それは迷っているのではなく、選択肢を残している状態でもあります。
セックスレスや欲求不満を含めた整え方をもう少し見たい方は、こちらの記事もあわせて参考になります。 セックスレスと向き合うときの選択肢一人で抱えなくていい、と思える場所を持つ
彼氏に性欲がないという悩みは、友人にも相談しづらく、家族にはなおさら話せないテーマです。気づくと、自分の中だけでぐるぐる考え続ける時間が増えていきます。
ただ、悩みは言葉にできる場所があるだけで、重さが少し変わります。SNSで似た悩みを持つ人の投稿を読む、関連記事を読む、ノートに書き出してみる──こうした、誰かに見せるわけでもない言語化の場所も、立派な「抱えない工夫」のひとつです。
すぐに答えが出なくていい。整え方が定まらなくていい。そう思える場所をひとつ持っておくだけで、日常の中で考え込む時間は少し短くなります。
彼氏に性欲がないことについてよくある質問
ここまでで触れきれなかった具体的な疑問を、最後にまとめて整理します。
不安が残りやすい5つの問いに、順番に答えていきます。
必ずしも病気とは限りません。仕事のストレスや生活習慣、関係の段階による変化など、病気以外の背景のほうが多く見られます。
ただし、性欲の低下に加えて、気分の落ち込み・強い倦怠感・朝の不調などが続いている場合は、男性更年期障害(LOH症候群)や心因性EDなど、医療の領域で見たほうがよいケースもあります。彼が気にしているようなら、泌尿器科やメンズヘルス外来の受診も選択肢に入ります。判断はあなたが下す必要はなく、彼自身の選択として残してかまいません。
脈なしとは限りません。むしろ、信頼関係を先に育てたいタイプの男性は、性的接触をゆっくり進める傾向があります。
判断材料として見ておきたいのは、性以外の関わり方です。連絡の頻度、デートでの態度、あなたの話を聞こうとする姿勢──こうした部分で大切にされていると感じられるなら、性欲の有無だけで脈の有無を測らないほうが現実に近くなります。半年ほど様子を見ても変わらない場合は、性についての価値観を一度話してみる段階に進んでみてください。
工夫次第で、関係を続けていくことは十分にできます。性欲の違いは「価値観の違い」のひとつであり、関係を壊す決定的な要因とは限りません。
大切なのは、性のことを話題にできる関係を、結婚前から少しずつ作っておくことです。話せない関係のまま結婚すると、すれ違いが長期化しやすくなります。逆に、お互いの感覚を共有する習慣ができていれば、結婚後に性の温度が変わっても、その都度整え直すことができます。判断のときは、現在の性欲の差ではなく、性について話せる関係かどうかを見ておくと、長期的な視点で考えやすいです。
「責めるつもりはない」という前置きと、「自分の感覚」を共有する1文から始めるのが進みやすいです。
たとえば、「責めたいわけじゃないんだけど、最近ちょっと寂しく感じる日があって、ふと話してみたくなった」のように、責めない構造・過去形・私主語の3つを意識して切り出します。最初の話し合いで結論を出そうとせず、「いま気持ちを共有したかった」だけで終わってかまいません。次に話せる空気を残すことが、その日の目的です。
直接的な改善というより、自分の余裕を取り戻すことで、関係を見る視点が変わります。
彼氏に性欲がない状態が続くと、知らないうちに「彼の機嫌」を中心に自分の感情が動くようになります。自分を整える時間を意識的に持つと、その依存度が少し下がり、関係を冷静に見られるようになります。お風呂・読書・運動・身につけるものの工夫など、性とは直接関係のないケアでも十分です。自分を整えることが、彼との関係を整えることに先回りすることもあります。
まとめ|彼氏に性欲がない時に、覚えておきたいこと
彼氏に性欲がないと感じるとき、最初に向かうのは「私のせいかも」という方向です。けれど、彼の性欲は彼の体や生活の中で動いているもので、あなたの魅力の鏡ではありません。
整え方は、対話・スキンシップ・距離調整・第三者の助け・自分のケアなど、いくつもあります。どれかひとつを選ぶ必要はなく、自分のペースで進めてかまいません。整え方が定まらない時期があっても、それは迷っているのではなく、選択肢を残している状態でもあります。
関係の数だけ、整え方があります。今日明日に動かなくていいし、自分のペースで、少しずつ。それで十分です。
【更新】2026年5月16日