
彼氏が手を出してこない、性欲がなさそう──。
関係が浅いうちからそう感じてしまうと、(自分に魅力がないのかも)と不安が募りやすくなります。
このままでは関係が進まないかもしれないという焦り、恋人に拒絶されているような孤独感-
解決を諦める方も多いですが、原因はいくつかのパターンに分けられ、それぞれ解決策も考えられます。
この記事では、性欲がない彼氏に悩む女性の不安を解きほぐし、関係性を見直すためのステップを丁寧に解説していきます。
読後には、自分と相手を責めるのではなく、「こんなふうに動いてみよう」と思えるような視点が手に入るはずです。
もくじ
彼氏の性欲がない──悩みの本質を整理する
性欲がない彼氏に戸惑う気持ちは、状況によって大きく異なります。
まずは「なぜ彼氏の性欲がないのか?」という問いを掘り下げることで、不安の正体を明らかにし、感情に飲み込まれずに状況を理解するための第一歩を踏み出しましょう。
よくある3つのパターン別に整理する
性欲のなさに関する悩みは、大きく3つの状況に分けられます。
- 付き合いたてで彼氏が手を出してこない(→好かれていないのではないかと不安になりやすい)
- 数年付き合っている彼氏とセックスレスになってしまった(→欲求不満を知人などに相談しづらい)
- 結婚を視野に入れている段階で性の不一致が生じた(将来を考えて深刻な悩みに発展する場合がある)
それぞれの状況に応じた対応が必要になるため、自分の現在地を冷静に見つめることがはじめの一歩です。
性欲がないのは自分(女性側)のせいなのか
彼氏が性欲を示さないとき、多くの女性は(自分に魅力が足りないのでは……)と考えてしまいがちです。
しかし、性欲は相手の心身の状態や価値観によって大きく左右されるものであり、必ずしも自分の魅力の問題とは限りません。
実際、仕事のストレスや体調不良、過去のトラウマ、性に対する価値観の違いが原因となるケースも多く見られます。
自分を責める前に、「彼の性欲が向いてこないのはなぜなのか?」と冷静に想像することが、健全な向き合い方の第一歩です。
【▼チェックポイント】
– 性欲がないとき、相手に原因があると思える視点を持てていますか?
– 自分を責める言葉ばかり繰り返していませんか?
男性の性欲が低くなる5つの背景
男性の性欲が減退する理由はさまざまですが、代表的なものは次の5つです。
- 身体的な疲労やストレス
- ホルモンバランスの乱れ(加齢含む)
- 恋愛=性ではない価値観
- 性的なトラウマや過去の不快な経験
- パートナーとの関係性が「家族化」している
特に30代以降になると、仕事や生活環境の変化により性欲が安定しなくなることも珍しくありません。
一方で、本人にも性欲が少ない自分に悩みや後ろめたさがあることもあります。
相手を責めるのではなく、こうした背景を知っておくことで、対話の土台が整っていきます。
自分の気持ちを無視しすぎていないか
関係を壊したくない一心で、気持ちを我慢していませんか。
自分の欲求や不満を伝えないままでいると、いつしか「私はどうしたいのか」さえ見えなくなってしまうことがあります。
【▼体験談】
とある読者さんの話。
交際3年目の彼女は、彼氏とのセックスレスに悩みながらも、「彼の気持ちが第一」と自分を納得させ続けてきました。
しかしある日、ふとSNS(X)で「性の不一致に悩む人」の投稿を見たとき、感情があふれて涙が止まらなくなったそうです。
「私も、本当は満たされてなかった」──。その瞬間、自分の感情にようやく気づけたのだと語ります。
気持ちを押し殺すことが、必ずしも優しさではないということを、忘れないでいたいものです。
性の価値観が合わないときの対処法
性欲がない彼氏との関係では、「性の話をしていいのか」という迷いがつきまといます。
相手を責めたくない気持ちと、自分の寂しさや欲求との板挟みになることも。
ここでは、性欲に対する価値観が異なるときに、どう向き合い、どう伝えればよいのかを整理します。
性欲の違いはタブーなのか
性欲に関する悩みは、パートナーとの間で最も話しにくい話題のひとつです。
しかし、話題にしないことで問題が自然に解決するわけではありません。
むしろ、性について語れない関係は、信頼や安心感の形成を妨げる要因になりやすいものです。
大切なのは、話す内容ではなく話すときの空気やタイミング。
責めるような口調ではなく、落ち着いた雰囲気の中で自分の気持ちを伝えることが、対話の第一歩になります。
会話のきっかけをつくるために必要なこと
性欲がない彼氏に対して、ストレートに「どうして?」と尋ねるのは勇気がいるものです。
そこで重要になるのが、会話の入り口をつくる工夫です。
例えば、ドラマや映画などのセリフをきっかけにして「こういうのってリアルだよね」と話を広げる方法。
また、手をつないだり、寄り添って寝るなど、体の距離が縮まるシチュエーションでは、心の距離も自然に近づきやすくなります。
きっかけを言葉だけに頼らず、時間や空間で育てていくことで、自然な雰囲気で話始められるでしょう。
伝えるときの温度感の工夫
彼に性欲がないことをどう伝えればいいか悩むとき、伝え方の温度感を整えることが非常に重要です。
例えば、「最近ちょっと寂しいなって思うことがあったんだ」と過去形で表現したり、「自分の話をしてもいい?」と前置きを入れると、相手の警戒心はぐっと下がります。
主語を「私」にして話すと、自分の気持ちを中心に据えた表現になります。
これは、相手に責任を押し付けるような印象を避けるうえでも効果的です。
【▼チェックポイント】
– 話すとき、どこまで「重さ」を調整できるかを意識していますか?
– 自分の気持ちを伝えることと、相手を責めることの違いを切り分けられそうですか?
対話で相手の反応に傷つかないための心構え
性欲がない彼氏と真剣に話し合おうとしたとき、期待した反応が返ってこないこともあります。
そのときに拒絶されたと感じてしまうと、心のダメージが大きくなります。
大切なのは、最初の会話で結果を出そうとしないこと。
彼にとっても、性の話題はデリケートで難しいものです。
反応が薄くても「理解するには時間がかかる」と捉え、少しずつ関係を育てる意識をもつことが、長期的な安心感につながります。
性欲がない彼との距離を自然に縮める方法
無理に誘うのではなく、少しずつ距離を近づける工夫が鍵です。
関係を壊すことなく「心地よい接触」を増やしていくためのアプローチを紹介します。
スキンシップのハードルを下げるアイデア
性欲がない彼氏との距離を縮めるには、いきなりセクシャルな方向に進もうとするのではなく、「心地よい触れ合い」を日常に取り入れることが有効です。
例えば、手をつなぐ、腕を組む、髪をなでる、一緒にお風呂に入る──。
こうしたスキンシップは、性的な意図を押し出さずに近さを育てる方法として効果的です。
日常の延長で自然に触れ合えるようになると、彼にとっても安心感が生まれ、心と身体の距離が縮まっていきます。
非言語的な誘いの工夫
性欲がない彼氏に対して言葉で誘うのが難しい場合、非言語的なサインを使う方法もあります。
例えば、いつもよりも近くに座る、さりげなく香りを変えてみる、リラックスした空間で身体の距離を近づけるなど。
視線や間合い、空気の“余白”を使うことで、「誘う」というプレッシャーをかけずに気持ちを伝えることができます。
相手の緊張を解き、自発的な関心や欲求を引き出すには、こうした間接的な工夫がむしろ効果的なこともあります。
楽しいこと」の延長にある関係性の再構築
関係が硬直していると感じたら、「楽しさを共有すること」から関係性を見直すのが良い方法です。
旅行やデート、ちょっとしたイベント、ふざけ合いながら過ごす時間などは、感情の距離を縮めるうえで大切な土台になります。
【▼セックスレスの方の体験談】
ある女性は、セックスレスに悩みながらも、久しぶりに彼と日帰り旅行を計画しました。
お互いリラックスし、夜には自然と手をつないで眠ることができたそうです。
それがきっかけとなり、会話の雰囲気も柔らかくなり、後日、自分の気持ちを打ち明けることができたといいます。
「楽しかったね」と言える体験を共有することが、二人の空気を変える第一歩になるのです。
もしラブグッズを使うとしたら
抵抗があるかもしれませんが、ひとりでのセルフケアやパートナーとの距離を縮めるきっかけとして、ラブグッズを活用することも選択肢のひとつです。
恥ずかしさを減らすための選び方と使い方を紹介します。
最初に使うならどんなものがいい?
性欲がない彼氏との関係に悩む中で、ラブグッズを使ってみようと思うのは自然なことです。
特に、セルフケアの延長線上で自分の感覚を知る目的なら、初心者向けの製品から始めるのが安心です。
例えば、静音性が高く手のひらサイズで扱いやすい「irohaシリーズ」や、コンパクトで柔らかな質感のToyCod 二奈美 ふなみなどは、初めてでも使いやすい設計になっています。
振動の強さや素材に敏感な人は、強すぎないもの・肌あたりの優しい素材から選ぶとよいでしょう。
日常にそっと溶け込むデザインであれば、気持ち的なハードルも下がります。
「恥ずかしい」「引かれないかな」を超えるために
ラブグッズを使うときに多くの人が感じるのが、「恥ずかしさ」や「パートナーに知られたらどうしよう」という不安です。
まず大前提として、性に関する関心や好奇心はごく自然なものであり、隠すべきことではありません。
どうしても人目が気になる場合は、ポーチ付きで収納しやすい製品を選ぶ、保管場所を決めておくなどの工夫が役立ちます。
パートナーに話す場合は、「自分の感覚を知りたくて使ってみた」といった事実ベースの説明にとどめれば、過度な拒否反応を防げます。
無理に共有しようとせず、まずは「自分のケア」として取り入れる姿勢で十分です。
彼氏(パートナー)への提案の仕方が難しいと感じていらっしゃる場合は、以下の記事でコツを紹介しているので、参考にしてください。
また、セックスレス対策におとなのおもちゃを使用する方法については、以下で解説しています。
ひとり時間を通じて自分の感覚を知る
ラブグッズの本質的な役割は、単に性的な快感を得るためだけではありません。
自分の身体や心の反応を確かめるためにも使用できます。
特に性欲がない彼氏との関係に悩んでいると、自分の気持ちさえ分からなくなってしまうこともあるので、気持ちいいという感覚を思い出すために効果的です。
【▼チェックポイント】
自分の「触れてほしい場所」「心地よいタイミング」を知っているでしょうか?
誰かに満たしてもらう前に、自分自身が「何に満たされるのか」を知ることが、関係の改善にもつながるのです。
セルフケアは、自立と共感を同時に育ててくれる時間です。
性欲がない彼氏についてのよくある質問
性欲がない彼氏との関係に悩むとき、疑問や不安は一人で抱え込みやすいものです。
ここでは、記事本文を補足する形でよくある質問に答え、理解と解決のヒントを整理します。
彼氏の性欲がないのは病気の可能性がありますか?
彼氏の性欲がないからといって、必ずしも病気とは限りません。
多くはストレスや生活習慣、価値観の違いが原因です。ただしホルモンバランスの乱れやうつ症状など、医学的要因が関係することもあります。
気になる場合は、医療機関での相談を視野に入れることが安心につながります。
付き合いたてで彼氏が手を出してこないのは脈なしですか?
彼氏が手を出してこないからといって、脈なしとは限りません。
恋愛=性欲と直結しない男性もおり、信頼関係を重視してゆっくり進めたいケースもあります。
焦らずに「一緒にいて楽しいか」「大切にされているか」に目を向けると、関係の本質が見えやすくなります。
性欲が合わないカップルは結婚してもうまくいきますか?
結論として、工夫次第で関係を育てることは可能です。
性欲の違いはタブーではなく、価値観のひとつにすぎません。
お互いが無理せずに話し合える関係であれば、スキンシップの工夫やコミュニケーションによって調整できます。
逆に話せない関係のままではすれ違いが深まりやすいです。
セックスレスの悩みを誰にも相談できないときはどうすればいいですか?
孤立しない環境をつくることが大切です。
信頼できる友人や専門家に話すほか、SNSや読書などを通じて「言葉にする場所」を持つだけでも負担は軽くなります。
悩みを可視化することで、自分の気持ちを整理しやすくなります。
ラブグッズを使うのは不自然ではありませんか?
結論として、不自然ではなく健全な選択肢です。
セルフケアとして自分の感覚を知ることや、パートナーとの距離を縮めるきっかけに役立ちます。
初めての場合は静音性が高く、日常に溶け込みやすいデザインを選ぶと心理的ハードルが下がります。
最後に──性欲がない彼氏との選択肢は「別れる」だけじゃない
性の価値観が合わないと感じたとき、多くの人が「別れるべきか」「このまま我慢するか」という極端な選択肢に悩みがちです。
しかし、そのあいだにはたくさんの“グラデーション”があります。
ここでは、自分を守りながら関係を育てるために大切にしたい視点を整理します。
自己否定しないことが第一歩
彼氏に性欲がないことで悩んでいると、自分が求めすぎているのではないか、愛されていないのではないかと感じてしまうことがあります。
でも、その感情は決してわがままではありません。
欲求があることは自然なことであり、それを持っている自分を責める必要はないのです。
「愛されたい」「つながりたい」と願う気持ちを否定することは、自分自身とのつながりを断ち切ることにもつながります。
まずは、その気持ちを「ここにあっていい」と認めることが、回復のスタートになります。
心地よさを大事にする関係性とは
性欲がある・ないという違いは、「相手をどう思っているか」とは必ずしも一致しません。
大切なのは、お互いが「無理をせずにいられる関係」であること。
性にまつわるコミュニケーションも、その延長にあるものです。
たとえば、触れ合いは少なくても一緒にいて安心できる。会話は多くないけど信頼している。そうした“心地よさ”を中心に据えることで、無理のない形でのつながりが生まれていきます。
完璧な一致を求めるのではなく、歩み寄りの形を模索することが、2人だけの関係を育てていくヒントになります。
ひとりで抱えすぎないために
性欲がない彼氏との関係に悩んでいると、「こんなことで悩んでいる自分がおかしいのでは」と感じてしまうことがあります。
しかし、性の悩みは極めて個人的であるがゆえに、孤独を深めやすいものです。
身近な人に話せなくても、信頼できる専門家やSNS、コミュニティ、読書など、自分の感情を言葉にできる場所を持つことが、抱え込みすぎないための助けになります。
